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症例 首こり 40代女性

左の頭から首にかけて痛み、肩も凝っている気がする。
肩こりは慢性的に凝っていてすでにあまり気にならない。今回は頭痛も伴い首も痛いので心配になった。
マッサージ(ほぐしから治療院までを含む)はほとんど経験がないとのこと。

血圧が高くないこと、吐き気など他の症状がないことを確認した後、首・頭を触らせてもらう。
頭も硬く、首の可動域にも左右差がかなりみられた。
まずは身体を慣れさせるために肩甲骨側の肩甲挙筋をほぐした。
気持ちいいとのことだったので、後頭部へうつる。
頭板状筋から斜角筋→大後頭直筋・小後頭直筋など細かな筋肉を丁寧にほぐしていく。
最初は多少の痛みは感じたものの、ほぼ「気持ちいい」という状態。

頭も緩ませないとまた硬くなってしまうので、側頭筋と前頭筋も緩ませる。

前側は胸鎖乳突筋や鎖骨リンパ部分は硬かったものの、大胸筋や肩甲下筋はそこまで硬くはなかった。
鎖骨リンパ部分は最初は痛かったが、詰まっているかんじを取り除くと痛みは感じなくなった。
胸鎖乳突筋は相当硬く痛みをかなり感じたので、ある程度ほぐした後PNFを取り入れたストレッチへと変更した。

ここまででかなり痛みはなくなったが、首の可動に引っかかりを感じたため、最後に筋膜ストレッチを行う。
筋膜ストレッチ後、可動域を再確認し問題がなかったので首こりの施術はここで終了とした。

普段はパソコンやスマホはほとんど使用していないとのことだったが、最近目の疲れを感じるとのこと。
眼輪筋を触ってみたら、ものすごく硬くなっていた。
眼輪筋をほぐしたら、目がスッキリ見やすくなったと感じた。

今回の首こりは「目」からきているものかもしれないと伝えたところ、眼鏡の度が合わなくなってから眼鏡を使うのを止めてしまったとのこと。
簡単な首こりと目の周りのセルフマッサージをお伝えし、施術を終了とした。

後日首こりと頭痛の様子を確認したところ、頭痛はなくなり首もすっかり痛みはなくなったとのこと。


【考察】
首こりに慣れておらず、感じたことのない頭痛がした場合は大きな病気ではないかと不安だったようだ。
確かに大きな病気が隠れている場合もあるので、慎重にならなければならない。
ただそのストレスでさらに身体が硬くなってしまっていたのも事実である。
また肩や首だけでなく頭部も硬い場合、頭部も緩めないとあまりよい結果は得られないと思われる。


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